ユキエさん 4 水族館は手つなぎチャンスの連続も最後の勇気が振り絞れない
水族館デート当日。
イルカショーの時間に合わせて品川駅で待ち合わせをしました。
品川駅に着くと、すでにユキエさんが待っていました。
僕は前回も今回も待ち合わせ時間の10分前には着いているんですが、それよりも前にユキエさんは到着しています。遅れないようにと気を遣ってくれているのでしょうか?それなら嬉しいです。
カップルと家族連ればかりの水族館
品川駅から歩いて5分くらいでアクアパーク品川に到着。
休日の夜夕方だったので、ほとんど並ばずにチケットを買うことができました。
水族館の中に入るとカップルと家族連ればかり。
手をつないでいるカップルもたくさんいます。
そんな中で僕とユキエさんは手をつなぐわけでもなく、お互い敬語で話しています。周囲からすると違和感があったかもしれません。
幻想的なクラゲエリアで手をつなぐチャンス到来
一つひとつの展示をみながら水族館を進んでいくと、クラゲエリアに入りました。
アクアパーク品川の見せ場の一つらしく、暗い部屋で水槽だけがライトアップされ、クラゲが泳ぐ様子が幻想的です。
それまではそこまで混んでいる印象がなかったのですが、このエリアから人が増え始めました。
暗い中で人ごみ。
手をつなぐならこういう場面がいいのかもしれません。
手をつなぎたい。
でも、二回目のデート手をつなぐなんて早すぎる?
身体目当てって思われて嫌われたらどうしよう?
色んなことを考えているうちに、時間が経ってしまいクラゲエリアも終わり。
結局、手をつなぐことはできませんでした。
イルカショーを堪能したあとにも手をつなぐチャンス
クラゲエリアを出た後、まだ見ていないエリアもありましたが、イルカショーの時間も近かったので先にイルカショーを見ることにしました。
水がかかる可能性もあるけど臨場感を味わえる前の席も空いていましたが、お互いに「濡れるのはちょっと嫌ですよね」と言って後ろの方の席に座りました。
ただ単にイルカの芸を見るだけではない、照明やプロジェクションマッピングをつかったショーは僕の予想よりもはるかにハイクオリティでした。
イルカショーが終わり、まだ見ていなかった残りのエリアに出ると、かなり多くの人であふれていました。
チューブ型の水槽の中を歩いていくので、横だけでなく上にも魚が泳いでいるのでみんな上を見上げながら進んでいくので歩くスピードもゆっくりです。
人であふれる中でゆっくり進むというシチュエーションも当然、手をつなぐには絶好のチャンスです。
ユキエさんの指先は僕の指先と数センチしか離れていません。
でも、最後までその数センチの距離がなくなることはありませんでした。最後の数センチを埋める勇気が僕にはありませんでした。
ユキエさんとの出会いはゼクシィ縁結びでした